98×160×115
小型でもブロックダクト式です。
まずは音を聴いて頂けると幸いです。
如何でしょうか。バスレフで小型化する際に生じるダクトノイズ感についてですが、ほとんど感じられません。小型化するとどうしてもダクト径は小さくなります。この小さい穴を空気が出入りするわけですから致し方ありません。
上に乗っているダクトは入り口が12mmくらいで出口が15mmくらいのプラスティック製の市販のダクトです。このダクトで以前内容積1リットルくらいの小型バスレフを制作しましたが、ダクトノイズが酷くてバスレフの小型化はダクト径が小さい故、難しいと思いこむ原因となりました。
それがSolid Diceを生むきっかけになっています。小型化する場合はパッシブラジエーター式のほうが良い、と。
しかし!数多くのブロックダクトスピーカーを制作してきて、よく言われるのが、バスレフ臭を感じない、という言葉です。そうなんです、ブロックダクトはバスレフ臭がしない、つまりダクトノイズがほとんど発生しないのです。
今一度内容積1リットルの小型バスレフの設計に挑戦や!
そしてユニットですが、f0166Hzという低域が出ないスペックのものを使いベースをしっかり再生させる。
重要となるのは板材の選択と板厚です。この辺りはノウハウが溜まってきているので自信があります。
バッフルはアフリカケヤキの12ミリ厚、底板もアフリカケヤキで11ミリ厚、背板もアフリカケヤキですが13ミリ厚とバッフルより気持ち厚めの物を使用。
天板はアフリカンチークの12.4mm厚を利用しがっちりと抑えます。
そして低域再生に重要な側板はウォルナットの8mm厚を使いました。
そしてブロックダクト部はフロントに設置。径12mm。側板を取り付ける前に慌てて撮影したのでタイトボンドが塗られています。
内容積0.9リットルで計算したfd値は86Hzくらい。166Hzのf0のユニットでこのfd値では通常はうまくいきませんが、ブロックダクトならこれでうまくいくんです。SPK AUDIOのFR-02Aという2インチユニットです。アルミダイキャストのデラックスなフレームにネオジウムマグネットをコンパクトに収納しています。コーン紙に比してかなりでかいフェイズプラグ付き。
左がオイル仕上げ後で右が仕上げ前。
天板のアフリカンチークと側板のウォルナットの色が似ています。
音は最初にyoutubeのリンクを貼ったので低域から高域にかけてバランスくらいは伝わるかと思っていますが如何でしょうか。
小型化したときに内容積をフル活用できるブロックダクト式の強みはいかんなく発揮されたものと思います。そしてダクト径をこれだけ小さくしてもダクトノイズが感じられないブロックダクト式のストロングポイントが証明できるスピーカーになったと思います。
デスクトップスピーカーとしてはこれ以上ないバランスに仕上がりました。
市販スピーカーで小型のもの、デスクトップで使える類のもの・・・・例えばロジャースのLS3/5Aとか、ヤマハのテンモニとかオーラトーンとか、色々使ってきましたが、ことデスクトップスピーカーとしては圧勝していると思っています。なんせフルレンジです。NFJの1万以下で買えるデジタルアンプで伸び伸びと鳴ります。LS3/5Aじゃ強力なアンプでないと眠たい音でしかなりませんからね。
側板のウォルナットですが綺麗な模様が出ています。これは運ですが、角度を変えてみると表情が変わって見える杢になっています。虎杢と言って良いのかしら?こういう杢の入った木軸のボールペンとか普通に5万円~10万円とかで売ってるみたいですが、ま、詳しくはわかりませんが木軸ペンの場合はもっと細かく綺麗に入った杢なんでしょうね。
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