BlockDuct-136si (nonDuct-B136si)

スピーカー

4インチのノンダクトバスレフ式は何作か作ってきましたが、定番化していません。何故なのか?3インチにより多くの魅力があると考えていたのですよ。ステレオイメージを追求するのには3インチの方が有利です。バッフルを小さく出来るのは非常に大きなメリットです。小口径の問題は低域ですが、3インチでもnonDuct-B124siやnonDuct-B130siのように低域はノンダクトバスレフ式で「ある程度」解決できます。確かに「ある程度」と、完全に解決できるとは思っていません。上記のブロックシリーズは3インチとしては驚異的に下まで伸びていますが、フラットなのは50Hzからです。ほとんどの楽曲で問題はないレベルですが、一部低域不足を感じるのも事実です。しかしそうしたデメリットは理解しつつ圧倒的なステレオイメージの再現を求めると3インチは絶対的に有利なのです。

ブロックシリーズはステレオイメージを完璧に提供することを徹底させたモデルです。そうしたコンセプトが明確であるが故に、極小バッフルに出来る3インチを採用してきました。

シームレスな中高域という点においては、フルレンジは最強です。そしてその伸びという面では4インチより3インチの方が有利です。

以上のような理由により3インチで開発を続けてきました。

しかし、CHN719が私に言うのです、「俺でブロックシリーズをやれや!」と(笑)

マークオーディオのCHN719は凄いユニットです。私が今まで聴いたフルレンジで最高レベルの音です。今まではAlpair5を最高と思っていました。次点がCHN519です。

4インチユニットとしては、今後、恐らく史上最強の名を欲しいままにすることでしょう。そのくらいのユニットです。値段設定が馬鹿げていますが、奇跡のユニットか!というレベルで私は驚嘆しましたよ、はい。

ということでノンダクトバスレフ式です。

吸音材を貼る前の内部構造です。

さて、一体何が凄いんだよ?とお思いでしょう。

高域の伸びです。ツィーター殺しという異名が付けられてもおかしくない(笑)フルレンジは高域までしっかり伸びたユニットは多数あります。alpair5やMAOP5、CHN519など。しかし、この719はどれとも違います。良質なハードドームのツィーターのような質感とでも言いましょうか。キラキラした輝きがあるんです。そしてハードドームツィーターのような伸びきっているが芯がしっかりある音がするんですよ。しかし硬くないしうるさくない。高域のこの艶、なんじゃこりゃ。

肝心のステレオイメージは?型番にsiを付けました。nonDuct-B130siなどのブロックシリーズと比べるとそこはどうしても若干劣りますが、相手が市販2ウェイスピーカーなら軽く一蹴出来ます。

そして当然ですが低域の量感や伸びはキャビネットも大きいしユニットも大きいので、この点は勝っています。良いスピーカーが出来たと思っています。

nonDuct-B130si The Block Ashとの大きさ比較です。比べると結構大きいです。しかし奥行きは30センチに抑えているので設置しやすいと思います。

180×360×300

内容積8リットル、fd値は49Hzに設定してあります。

 

塗装後のnonDuct-B136siです。写真は良く撮れませんでしたが、なかなか綺麗な仕上がりになったと思っています。4インチのノンダクトバスレフ式スピーカーですが、低域が下に拡大した影響はとても大きく思います。キャビネットもユニットも大きくなればそりゃ低域は拡大します。

塗装前のものですが、下にyoutubeにアップしました。1分前後で色々な曲を並べていますので良かったら見てくださいませ。

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