youtubeにユニットの比較としてFOSTEXのFE107EとMarkAudio CHN-719の比較動画を上げたのですよ。
この動画なのですが、この時久しぶりにFOSTEXのFE107Eを聴いたのですが、高域の独特の気持ち良さを再確認したのですよね。低域がバスレフじゃ全然出ないので—–例えばワンサイズ小さなマークオーディオの3インチのユニットの方が低域はしっかり出ます——-このフォステクスのユニットでスピーカーを設計することはないだろうと思っていたのです。しかし、この独特の高域は面白い。
は!
これサブウーハー前提で設計したら面白いんじゃないだろうか!これも前にyoutubeにアップしたのですが、中華製の2.1チャンネルのデジタルアンプを使ってサブウーハーと組み合わせる動画が↓
この時はSOLID DICE PR13と組み合わせました。
他にも色々と小型スピーカーと組み合わせました。フィデリティムサウンド社で中島社長と色々小型スピーカーをテストしたんですが、SOLID DICE との組み合わせは特別スムーズで大型スピーカー並みの低域が違和感なく小さなSOLID DICE から出てきます。フィデリティムサウンド社のNC4よりSOLID DICE の方がスムーズに繋がります。
おそらくですが、サテライトスピーカーにバスレフ式を使うと、サブウーハーとのクロス付近にバスレフから出てくる反転した位相の低域成分が干渉してしまうのではないだろうか、という結論になりました。
まー、このことは以前より感じていたことなんですが、今回はっきりとわかりました。世の中にパワーアンプ内蔵のサブウーハーは沢山出ていますが、小型2ウェイと組み合わせると大抵違和感を感じます。というかまともな音を聴いたことがありません。私自身もヤマハのアクティブサブウーハーを使って色々試しましたが、ある曲でこりゃばっちり!と思っても、他の曲を聴くと調整し直しをしなければならない、なんてことが普通にありました。バスレフ型の小型2ウェイのfd付近の反転位相の音がサブウーハーと重なるクロス付近に悪影響を与えるのかもしれません。
SOLID DICE は背面にパッシブラジエーターを配置したモデルで密閉型の一種です。おそらくSOLID DICE がサブウーハーとの繋がりが良い原因はこれです。
前置きが長くなりましたが、低域が出ないFOSTEXのFE107Eをこれで活かせるのではないか?!
という事でFE107E版のSOLID DICE です。型番はSOLID DICE PR15です。
内容積的には現在販売中のSOLID DICE PR13と同程度です。PR13と比較したかったこともあり、バッフルは3センチ厚とこのサイズではあり得ない強度を持たせました。天板と底板と背板は19ミリ厚で全て松系の集成材を使用しています。両側板はシナ合板15ミリ厚を使用しています。
はっきり言ってサブウーハーなしだと3インチのPR13の方がワイドレンジです。しかし、このPR15はサブウーハーと使うことを前提にしているので、低域が出ないにもかかわらず超小型箱にしています。youtubeにサブウーハーの有りと無しを交互に再生したものをアップしていますので、良かったら見てください。
ヤフオクで販売しますが、サブウーハーと組み合わせることが前提のスピーカーですので、アクティブサブウーハーなどをお持ちの方の検討をお願いします。
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