ここの所少し大きめなSOLID DICE を発表してきました。なので今回は初心に帰って極小デスクトップ用SOLID DICE を制作してみました。小型化するための板材の準備はずっとしてきたのですが、無垢の広葉樹で小さいものを作るのは難しいのでなかなか着手せずにいました。現在販売しているものはSOLID DICE としては大型なモデルが続いているので重い腰を上げて超小型のSOLID DICEでベースぶんぶん言わせるぜ、と。
もともとはベースぶんぶん言わせるスピーカーとしてどこまで小型化出来るか?ということで作り始めたのがこのパッシブラジエーター式スピーカーです。
小型化して作るにはMDFが一番作りやすいんですよ。初期のものは全部MDFです。MDFは反りがないので切って組み立てるだけ、という簡単さなのですけど、無垢の広葉樹は微妙に必ず反りがあるのがやっかいです。多少の大きさがあれば矯正も簡単なのですが、このサイズでの矯正はなかなか大変なのですよね。とにかく矯正・組み立てに往生します。
SOLID DICEとなる直前に広葉樹で高品位デスクトップスピーカーとして作ったのがのこれです。SOLID DICEの原型という感じですが、これで初めて広葉樹の無垢材のアフリカンチークとアフリカケヤキなどを使いましたが、まあ、これが大成功になるのです。これによりマークオーディオとのコラボ商品であるSOLID DICEがスタートしました。
マー、本当に沢山このタイプのスピーカーを作ってきましたのでどうすればどうなるかのノウハウはかなり溜まってきました。点音源の良さを活かしたリアルなステージ再現を目指す方向のSOLID DICEですが、今作はノートPCの両脇でぶんぶん低域を唸らせる方向に振りました。
パッシブラジエーターをユニットと対抗配置にするのはやめて、音像を結ぶフォーカスは甘くなるのは承知の上で両サイドにユニットよりかなり大きめなもの(SOLID DICEにつけているものと同じパッシブラジエーター)を配置します。ユニットは5センチくらいのパイオニアのものです。OMP600です。かなり優秀なユニットと思います。
B5のノートの脇に置いて邪魔にならない大きさにし、ベースぶんぶん言わせる奇跡のスピーカーを目指します。もちろん、高品位な音のまま。
そして出来上がったのがこれです。バッフルはより頑丈なアフリカケヤキを使用し、バッフル以外は響きが上品になるアフリカンチークを使いました。響きはほぼ狙い通りになりました。そしてのちほどyoutubeにアップしますがベースぶんぶん言わせることにも成功です。16畳の部屋で音量大きくベースぶんぶんなんてのは無理な話ということは皆さんご理解していただける方が読んでくれているのは前提でお話ししていますが、あくまでデスクトップで下の写真のような使い方を想定しています。
いやー、これで一体どこに不満が出るのだろうか?と思える完成度になっています。
大きさの比較としては現在販売中であるPR13とPR15との比較写真ですが、かなり小さくなっています。
104×89×139というサイズです。
このように並べるとかなり小さいことがわかると思います。
PR17と同じ曲の構成で小型スピーカーには厳しい音源を並べたものをyoutubeにアップしましたので良かったら参考までにどうぞ!
XにiPhone seで撮ったものを上げてみました。トーンコントロール上げ下げしています。再生したものを聴いてみるとトーコントロール上げたときにボンついて聴こえますので上げすぎたかもしれません( ̄д ̄)
参考までに。
高品位な小型デスクトップスピーカーです。販売中のSOLID DICEより小型化しています。両サイドにパッシブラジエーターを配置。トーンコントロールの上げ下げをしていますのでその辺りの効果を聴いて頂ければと思います。#空気録音#SOLIDDICE pic.twitter.com/UU0UxOb09F
— JuveAcoustics ユーヴェアコースティクス (@juvenote_labo) February 12, 2024
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