左右の板厚を変えて音像をシャープにフォーカスさせつつキャビネットの響きも乗せるシリーズの第3弾。
前作のBlockDuct-C149siと同サイズになります。
サイズは125×195×300
前作は左右とも同じ板厚(15mm厚)でがっちりとつくりましたが、今作のBlockDuct-C150siは左右の板厚を変えてより響きをプラスする方向です。しかし、音像フォーカスはきっちりと決めたい、ということで外側の側板に9ミリ厚の薄板を使用しています。
何人もこの板厚を変えるシリーズのスピーカーを聴いていただきましたが、聴いた皆様は例外なく「こんなに違うものなの?!」と驚かれます。15mmの厚い方が内側に来るようにセッティングすると音像はシャープにフォーカスしますが、内側に薄板の側板が来るようにセッティングすると音像はぼやっと綺麗にフォーカスせずにボーカルの口元は大きく音像はごちゃっと並ぶようなイメージになります。
そう説明して聴いて頂くのですが、聴く前はそんなことあるわけないじゃん、という反応で聴き始めます。しかし、左右を入れ替えると一様に目を丸くして「こんなに変わるのか!」と驚かれます。
まー、この瞬間が嬉しくてですね、にやりと心の中で勝利宣言するわけですよ。
バッフル :イエローシダー材(米ヒバ材)20ミリ厚
外側の側板:アフリカケヤキ材15ミリ厚
内側の側板:アフリカケヤキ材9ミリ厚
底・背板 :アフリカケヤキ材12mm厚
天板 :アフリカンチーク材15ミリ厚
バッフルには最近のお気に入りのイエローシダーの20ミリ厚です。前作では天板にホワイトオークを使いましたが、今作はアフリカンチークを使いました。よりバッフルの色を印象的に目立たせたいということで濃い色のアフリカンチークを天板に使いました。
ユニットはじつはこれ非売品のサンプルユニットです。マークオーディオではありません。アルミダイキャストのがっちりとしたフレームのもので一つ1万強くらいの値段で販売するユニットということでした。素性の良いユニットと感じたのでいつか使おうとストックしていたものです。
この黒い丸形フレームのユニットが映えるのではないかとこの色合いになるように板材を組み合わせました。うーん、良い感じや。
とても良い感じになるな、とラウンド加工していた時に、パリッ!っと大きな嫌な音がしました。まー、硬い木材では良くあるのですが、トリマー加工中に欠けちゃうんですよね。しかも一番目立つユニット脇の側板です。
号泣しましたよ、そりゃもう号泣ですよ。
欠けた部分を同じアフリカケヤキの削った粉をボンドで固めて修復しました。上の写真でわかると思います。触っても段差もほとんど感じず上手くいってますが、見た目が残念になりました。
ボツにしようかとも思いましたが、音は良いので安くして販売します。
欠けたことが悔やまれますが、音はばっちりです。このスピーカーでひとつ実験をしたことがありまして、ユニット接合部分に液体ゴムを塗布することです。
このように落とし込み加工した部分から液体ゴムを塗布しています。多少のダンプ効果も期待できると考えて塗布してみました。151siにも同じように塗っています。
左が149siで右が150siです。外寸は全く同じです。内寸は右の150siの方がほんの少し容積が大きいです。背板と底板が12mmと少し薄い板材を使った結果です。ユニットは左が2.5インチに対して3インチになります。
板厚を変えたCシリーズのBlockDuct-C144si(左)と今作BlockDuct-150si(右)
内容積はほぼ同じです。奥行を深く取りダクトを背面に設置したC144si方が幾分低重心な音のバランスです。
通常のSolid Diceの内容積がほぼ倍のSolid Dice PR20もCシリーズの一員です。C144siと同じくバッフルに国産ケヤキを使用しています。こちらも年末年始SALEで新年5日までヤフオクにてSALEします。
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