ブロックシリーズについて 浮かび上がるステレオイメージ

スピーカー

現在ブロックシリーズは7種類のラインナップになりました。

nonDuct-B130siが4種類。The Block BeechとThe Block Ashの2種類にMAOP版2種類。

nonDuct-B124siが2種類。The Block Ash

The Block Original

7種類にもなりましたが、基本的な音は共通しています。JuveAcousticsのブロックシリーズのスピーカーは全て高度なステレオイメージを再現します。「si」はステレオイメージの略で、型番にsiがついているスピーカーは浮かび上がるリアルなサウンドステージが特徴のモデルです。

このシリーズを導入して頂いたお客様にはわかって頂けていますが、なかなかステレオイメージについては日本では知られていません。例えばステレオ誌の9月号はスピーカー超一斉視聴という特集でかなりの数のスピーカーレビューが載っています。ざっと目を通したのですが、相変わらずサウンドステージの表現はありません。ステレオイメージの概念がないのかもしれません。唯一ピエガとエラックのインプレッションでスピーカーの奥の空間からの音が云々というインプレッションがヴァイオリンにストの安達さんからありましたが、それだけです。

低域の伸びや量感、高域の繊細感、解像度などの表現のオンパレードです。そのスピーカーがどれだけ音像を浮き上がらせることが出来るかの表現は一切ありません。そもそも浮き上がるであろうスピーカーも数機種でしたが。

日本におけるオーディオ界の現状はステレオイメージについての認識がゼロに近い。

そもそもインプレッションを中央に位置せずに聴いて正確なステレオイメージをつかむのは難しいですし、写真の様子からだと音像表現を聴き取ろうという意識は見られません。

ブロックシリーズを導入して頂いた方から、今まで使っていたスピーカーは音がスピーカーに張り付いて聴こえる、とおっしゃっていましたがステレオイメージを表現できるスピーカーはスピーカーから音が聴こえてきません。空間から音が聴こえてきます。録音にもよりますが、音像はスピーカーの奥に浮かび上がります。ステレオイメージが苦手な録音もあります。初期のステレオ録音などです。左のスピーカーからギター、右のスピーカーからベース、中央にボーカルと、「これがステレオ録音だぞ!」と左右で楽器を振り分けて録音したものは浮かび上がりません。

言葉で表現することの難しさをずっと感じています。この音の佇まいを言葉で正確に表現するのはとても困難です。音像が浮かび上がるリアルなサウンドステージといっても、解像度が高い音、例えばドラムでいうとスティックがシンバルに当たる瞬間の木と金属が当たる音とそのアタック音に続いてシンバルが振動する金属音が見えるように鳴る音を想像する人がほとんどです。よくJBLのコンプレッションドライバーを表現する音の生々しさみたいなものです。これはこれで私も大好物なのですが、こういうものとは別の音の佇まいがあるのです。

一番の違いはスピーカーから音が離れていることです。スピーカーがフリースタンディングの状態で中央で聴いたときにスピーカーとスピーカーの間の奥に音楽が浮かび上がってきます。シングルコーンで完璧な位相で音楽を再生できるので、そのステレオイメージの表現は抜群と言えます。この音表現を体験してもらう企画なども考えています。視聴会などです。視聴会の企画など追ってまた報告しますが、その前にここにご招待して聴いて頂くことも考えています。茨城県のつくば市です。こちらでの試聴をご希望の方はお気軽にお問い合わせからご連絡ください。ステレオイメージってなんぞ?と思っておられる方がほとんどと思いますので、ホントに音楽が浮かび上がるのか?とお思いの方は是非聴きにいらしていただければと思います。

話は変わりますが、映画も見るというお客様にはnonDuct-B124siをおすすめしているのですが、映画を2チャンネル再生で見るとよくわかる瞬間があります。2チャンネル再生なのに後ろから音が聴こえてきたりします。サラウンド再生のためにいじられた位相成分を含んだ音が背後やサイドから聞こえてきたりします。こういう体験もしていただくとJuveAcousticsのブロックシリーズのサウンドステージの表現がいかに優れているかわかって頂けると思っています。

 

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