薄型BlockDuct-w142

BlockDuct

以前に壁掛け用として制作したBlockDuct-W142を壁に設置した状態で再生したものをyoutubeにアップしてみました。

JuveAcousticsが推し進めている点音源とは正反対と言えるコンセプトのスピーカーなのでしばらく販売に出さずにひっこめていました。

壁に掛けて本来の使い方でしばらく使っていたのですが、やはりでかいバッフルのスピーカーの鳴り方に近い音の在り方にこれはこれである意味とても面白い。

音像は大きくなりますし、奥行き感が出ません。しかし、全体が鳴っているかのような独特の音は、四の五の言わずに音楽を浴びるように聴くのにはとても楽しめます。

壁にかけた状態です。当初はアルミ振動にしていましたが、マイカ振動板のものに変更しています。個人的にはこちらのマイカ振動板のほうが良いマッチングと感じています。

スピーカー背面です。壁掛け用の取り付け金具を取り付けてありますので、壁にビス1本でしっかり固定できます。下部にある振動吸収系のクッションとの3点支持のような形で壁に掛ける事が出来ます。

上のyoutubeの動画にあるように壁にかけても出窓がありますが、それでも再生音はやはり面でなる感覚があります。

テレビモニターの両脇に設置すると映画鑑賞などにはもってこいな気がします。

 

専用のスタンドが付属しますのでターミナルを下部側にして横置きにして壁に押し付けて使う事も出来ます。

 

縦置きにするとターミナルはサイドに来ます。そしてダクト部は底面に来ます。

使い方色々で楽しめるスピーカーではないかと思います。

壁掛け時のダクト。壁側の反射があるせいか低域はかなり増強されていてこの使い方が一番おすすめです。8センチではかなりの量感と思います。

壁掛け BlockDuct-W142 スタンド付属 使い方色々... - Yahoo!オークション
奥行110mm幅が180mm高さが425mmスタンド込みで高さ535mm推奨する使い方はモニターの両サイドに壁掛けスピーカーとして設置する使い方です。壁掛けが不可の場合はスタンド設置で。このスピーカーは底面にブロックダクト部があります。内部...

 


以下は制作時の記事をそのまま載せておきます。


さて今作のBlockDuctは初めての試みです。ダクト部分を底面に設置します。

テレビモニターなどのサイドに設置するスピーカーを設計しようと思っていましたが、昔と異なり今のモニターは皆薄型ですので、薄型スピーカーで良いスピーカーを作りたいと考えていました。うちのスピーカーは音優先で奥行きがあるスタイルが多いのでモニターの脇に設置するには不向きです。

奥行10センチ、高さ50~60センチくらいが目標です。奥行10センチで良い音のスピーカー作れるのか?とお思いの方も多いでしょう。ユニットは3インチでいきます。奥行を浅くするには幅はある程度必要です。バッフル幅を狭めて点音源化を図りステレオイメージを追求するJuveAcousticsのこれまでの設計方針とはかけ離れていますが、今作はモニター脇に設置するのが目的のスピーカーです。モニターと面一になるようにするための薄型の設計です。

これまで何機種か薄型のスピーカーを作りましたが、BlockDuctではなく通常のパイプダクトを使っていました。ブロックダクト型では私が考える理想的なポジションにダクトを設置できないからです。しかし、薄型にした場合唯一理想的な場所がここです。バッフルを取り付ける前の状態です。

 

底面に設置すれば内部の空気を最大限有効活用できます。底面に設置すると大問題なのがスタンドの形状です。底面のダクトからの放射があるので底面はフリーで尚且つしっかり支える必要があります。

このような形状にしました。板は30mm厚の松系の集成材です。スピーカーを支える丸棒は赤松です。板材を貫通させるように4か所穴を開けてはめ込んでいます。これで底面ダクトでも問題なく動作するはずです。高さはスタンドまでが80mmで床まで110mmということなります。接地面との干渉はゼロではないでしょうが、いい具合に低域増強するのではないかと考えて110mmという高さに決定しました。

スピーカー自体の最終的なサイズは奥行は110mmで幅が180mm、そして高さが425mm。板材はアカシアの集成材15ミリ厚です。スタンド込みで高さ535mmです。

ラックなどにテレビを設置してありその両サイドに設置する場合はこのようにスタンドに載せて使用します。ターミナルはサイド下部に設置してあるのでスピーカーケーブルをモニターの後ろ側を通せば目立たないと思います。

そして、壁にモニターを取り付けている場合もあるので、スタンドなしで壁に設置できるようにしてあります。壁掛けスピーカーとして使用できるようにスピーカー背面はフラットにしたのです。

 

まだ取り付けていませんが、壁掛けにも対応できるように取り付け金具を背面に設置します。

手持ちの取り付け金具なので、この部分だけは中古になります。壁掛けスピーカーとして使用する場合はスタンド不要になります。

音はモニタースピーカーの脇に置くという事、つまりバッフル効果大のスピーカーなので音は前に出てきます。そして低域はリッチです。迫力満点で映画が見れるのではないでしょうか。

こういう使い方もできますし。スタンドを使わずにダクトを下に向けて設置すると密閉スピーカーになります。使い方色々の面白いスピーカーになったと思います。

一番のおすすめは壁に取り付けてあるスピーカーの脇に壁掛けスピーカーとして使う方法ですが、我が家はそういう環境にないので試せないのが残念です。

音はyoutubeにあげたので参考にしてみてください。

 

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