nonDuct-B126です。
最近コンパクト化するために広葉樹を使ったスピーカーを作成していますが、思いのほか好評な評価を頂いており、広葉樹を使ったノンダクトバスレフ式スピーカーもシリーズ化しようかと考えています。お買い上げいただいたお客様から頂いたインプレッションも増えてきたのでまとめて近日中にご紹介する予定です。
さて、今回の新作はユニットにPeerlessのP830986を使ったノンダクトバスレフ式スピーカーです。キャビネットはアサメラの無垢材を贅沢に全面使用しています。アサメラはアフリカンチークと呼ばれておりチーク材に似た高級材です。
サイズは120×200×300です。
非常にコンパクトなバッフルで点音源を目指したものです。奥行は30cmあるので内容積は4.2リットルを確保しています。ダクトは背面ダクトで下部に設置しており長さ99mmでfd値は64hzに設定しています。
内部構造です。ダクト部分は2バイ材を重ねていますが、長さ調節のために最後の部分にMDFの9mmを使っています。ここもアフリカンチークで作れば完璧ですが、材が高価なのでここは妥協しています。しかし強固にキャビネットと一体化していますのでノンダクトバスレフ式としては問題ありません。
nonDuct-B123では側板にアフリカケヤキを使用しバッフル等はホワイトアッシュを使いました。そして吸音材にはカンナ屑を使い大成功しました。今回は6面全てにアフリカンチークを使いアフリカンチークの響きを前面に押し出す設計にしました。そのために今回は吸音材は通常のものを使用(対抗面に異種吸音材を使っています)。
仕上げは半艶のクリアニスを塗っています。着色はしていません。この材そのものの色を活かした仕上げにしています。蜜蠟仕上げと迷ったのですが、今回はクリアニス仕上げにしています。
肝心の音ですが、予想よりずっと響かないキャビネットになっています。このアサメラという木材はステレオイメージ再生を目指したスピーカーに非常に適した材と感じました。響きを聴かせるために厚みは薄めの14mm厚を使っているのですが、非常にウォームな響きのために落ち着いた音になっています。非常に硬い木なのでもう少し高域が華やかな音になると考えていましたが、繰り返しになりますが、ウォームな響きになっています。そして末尾にsiを付けたくなるほどステレオイメージは鮮やかに浮かび上がります。siはブロックシーズにのみ付けていましたが、ブロックシリーズとはまた違った音の佇まいですが、ブロックシリーズ並みのステレオイメージが再現されています。
そしてこれだけコンパクトでありながら、低域の伸びは驚異的と言えると感じています。文字だけで凄い低域と言ってもなかなか伝わりませんよね^^
iPhone seでの撮影ですので音質はかなり劣化していますが、それでもこのスピーカーの能力は伝わると思います。
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