BlockDuct-A130siの後継機がようやく完成しました。
とりあえず型番はBlockDuct-A146siということにします。
欠品していますが、これまでのBlockDuct-A130siを超える3インチの決定版をずっと考えていました。4インチのBlockDuct-A138si(奥行36センチ)がある今、3インチは30センチの奥行きにしたいと考えてはいたのですが、そら無理やなーと思っていたのです。設計はしていたのですが、なかなか着手できずにいました。
お客様から36センチは置けないよ、という声は以前からちらほら頂いていたのですが、最近また頂きまして・・・・やっぱりやるか!と以前から書いていた設計図の改良をシミュレーションしながらこれならいける!と確信できる設計図が完成したので早速制作に着手しました。
出来上がったのが上の2台です。色違いです。板材はA(Ash)・・ホワイトアッシュです。全面25ミリ厚です。ブロックダクト式にはこの白タモ材が最適と考えています。
クリアのオイル仕上げが左側で、右側はエボニーの着色オイルで仕上げています。
ユニットはMarkaudio製のAlpair5。シングルサスペンションの唯一無二の最強ユニットです。
さて肝心の音ですが、最高の音に仕上がっています。3インチではこれ以上の音は無理と思っていましたが、音のレベルは維持しながらそれを奥行30センチ達成することができました。いや、むしろ30センチで上回ったと言って良い。ほんの少しずつの改良が上手くバランスした結果かもしれません。どの辺りを少しずつ改良したかは企業秘密ですが、確実にアップしたと思います。
クリアの方はもう既にSOLD OUTなので、エボニー仕上げしか現在はありませんが、今後クリア仕上げもまた制作します。このモデルを3インチのフラグシップ機モデルとします。
定番商品としてはこのモデルとBlockDuct-A138si(4インチ)の2機種ということになります。下の写真がBlockDuct-A138siのクリア仕上げとエボニー仕上げです。こちらもクリア仕上げは欠品中ですが近日中にクリア仕上げも出来上がります。
音像はリアルに等身大に3次元的に浮かび、音場は広く深く広がります。それがJuveAcousticsのブロックダクト式スピーカーです。このサウンドステージを他のスピーカーメーカーで求めると数百万円はかかります。しかも複雑なネットワークで位相管理しているので安いアンプでは鳴りません。しかしBlockDuctは優秀なマークオーディオのユニットのおかげもあってシングルコーンで全帯域をスムーズに再生出来るので、安いプリメインアンプでも驚くような音で鳴ります。これはシングルコーンの大きなストロングポイントです。まあ、高いアンプで鳴らすとそれがそのまま音になるスピーカーでもあるので、アンプ選びも楽しめますが。
ひとつシングルコーンのメリットと思えるエピソードをご紹介します。
アマゾンなどで売ってるやっすいデジタルアンプ基盤ありますよね。あれをテレビ用に組み立てて使っていたのです。テレビなのでデノンの小型2ウェイで鳴らしていたのです。デジタルアンプで十分なるなー、と。
そこにSolid Dice PR20を繋いで鳴らしてみたのです。すると、チィーってノイズがかすかにですが聴こえてくるのですよ。あれユニット不良?と最初は思ったのですよ。デノンに戻すとやはり聴こえない。珍しく不良ユニットだったのか?とSolid Diceを疑ったのですが、まともなアンプに繋ぐとノイズは出ていません。
原因はデジタルアンプの方でした。デノンの2ウェイのネットワークがノイズフィルターの役割を果たしていたんですよ。これは良いことなのか?まあ、ネットワークとはそういうものです。アンプの素顔を見るならシングルコーンに限るということです。そういや長岡さんも同じような事言ってましたね。ネットワークがないスワンほどアンプの性能を判断できるスピーカーは他にはない、と。
私はバックロードの低音は受け付けないのですが、ネットワークを排したスピーカーの優位性には長岡さんに全面的に同意します。
少し話が脱線しましたが、美しい音楽そのものを楽しめるスピーカーが出来上がりました。おすすめです。
現在クリア仕上げは売れてしまいありませんが、エボニー仕上げは在庫あります。週末まで宣伝を兼ねてヤフオクに出しますが、その後は定番商品ですのでBASEにて販売します。
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