BlockDuct-C144si

スピーカー

左右の板厚を変えてステレオイメージと響きの両立を図ったBlockDuct-C143siは大成功でした。音は大成功でしたが、左右非対称のデザインが多少気にはなっていました。購入して頂いた方からはデザインも好きです、とおっしゃって頂きましたが今作は前から見て板厚の違いがわからないように前からバッフルを組む構造に変更して普通のスピーカーと変わらないようなデザインを試みました。

バッフルは国産欅、左右の側板はアフリカンチークで内側は15mmで外側は9mmです。その他天板と底板、背板はアカシア集成材(15ミリ厚)です。

真後ろから見たり真上から見たりすると左右の側板の厚みが異なるのがわかりますが、一見左右の板の厚みはわからない組み方にしてあります。

前作は3インチのユニットを採用しました。今回はまた2.5インチに戻しました。

左から143si、141si、140siですが全てSOLD OUTです。このシリーズは三台とも名作と言って良い出来で、このサイズ(内容積4リットル前後)では圧倒的な表現力があります。今回はこのCシリーズ(コンビネーションシリーズ)の一環です。

板材の種類、板厚などいろいろ分かってきました。低域の再現力を伸ばすために必要な事、さまざまな要因を詰め込んでブラッシュアップしました。

板厚を変える事で中央に位置する音像をシャープにフォーカスさせながら広く響く音場を表現するスピーカー、そこに今夢中になっています。

結論から言うと、低域は45Hzから唸りますし、ステレオイメージは美しく奥行きを伴って三次元的に展開しますが、木材の美しい響きがいい塩梅で色付けしています。youtubeの録音では再現しきれていませんが、バスドラの響きはこのサイズとは信じられないレベルですし、ベースの響きはリアル大の大きさでブンブン唸ります。これは前作143siを購入して頂いた方も「小型のスピーカーから部屋全体に響き渡るあんなに凄いバスドラの音が出るなんて不思議ですね。」との感想を頂きましたが、私自身も驚いているところです。

ブロックダクト式と板材のコンビネーションが生み出していると考えています。

側板の厚い方を内側に来るようにセッティングするように設計しており、そのようにセッティングするとスピーカーの間にリアルなサウンドステージが現れますが、逆にすると音像は大きく膨らみ奥行きもなくなります。キャビネットの響きがいかに音像に影響を与えるかがよくわかります。

触ってもわかるくらい板材が振動しているのか?と側板を触っても触って分かるような振動があるわけではありません。

しかし、この明白な表現の違いは音像表現に板材の厚みや種類、面積などが大きく影響していることは明らかです。

本当に面白いし、奥が深い。

天板にはアカシアの集成材を使ったのですが、色味を揃えなかったのでちょっとデザイン的には失敗したかもしれません。オイル仕上げなのですが、オイルを塗る前はこんなに差はなかったのですけど、塗ったら結構差が出てしまいました。

このスピーカーは今後、また板材の変更バージョンなどを試してみるつもりですが、既に大きく売り出せば絶賛されるレベルのスピーカーになっていると思っています。あまりにも良いので今後10万円くらいで売れるモデルとして定番商品化するつもりです。

BlockDuct-A138siの音は最高と思っていますが、このスピーカーはでかいですし20万以下で売るのは非常に困難になるので、手ごろなサイズで手ごろな値段、それでいてハイエンドオーディオレベルのサウンドステージを表現できるスピーカーとして定番化して商品化するつもりです。

多くの人に聴いて欲しいレベルのスピーカーになりました。現品限りですけど(笑)

自分で言うのもちょっとアレですけど、ホント凄いスピーカーつくっちまったぜ。

ヤフオクで販売しますが、直接メールを頂ければ対応します。

一つ難点?がありまして、上の写真のように板材にあるもともとの線傷のようなものがオイルを塗り込んだら少し目立ってしまいました。厚い方の板なら消えるまで削ったのですが、薄い方の板だったので削るのをやめてそのまま無理やり模様と思い込むことにしましたので、その点をご了解してくださる方のご検討をお願いします。

 

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左右の板厚を変えて音像のフォーカスと音場の響きをコントロールする、その第二弾です。音は前作で大成功したのでデザイン面で普通のスピーカーに見えるように組み方を変更しました。バッフルを前から取り付ける事で、前から見て左右の板厚が異なることはわか...

 

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