アナログプレーヤー用のインシュレーターを制作しました。
アナログ再生にとって最も重要な対策の一つがハウリング対策です。ターンテーブルメーカー各社は、フローティングサスペンションで対策している欧米系のものや物量作戦で対策する傾向の強い日本製メーカーなど様々ですが、理想はハウリングゼロの状態です。
すなわち、ターンテーブルを回さない状態で盤面にカートリッジの針を下ろし、ボリュームを上げていきフルボリュームにしてもスピーカーのウーハーが微動だにしない状況です。
通常はボリューム位置が時計の針で1時や2時を過ぎるとブワーンとハウリングが起こり始めます。この点、欧米系のフローティングサスペンションはとても優秀です。
対して日本製の物量系のターンテーブルは対策を取らないとハウリングが起こる場合があります。GTラックのような重量級ラックに乗せ、尚且つ床の状態が良く、スピーカーのセッティングがスタンドなどでしっかりとアイソレーションされていればハウリングマージンが多く取れているケースもあります。
このインシュレーターは日本製のターンテーブル用です。硬いアフリカケヤキと柔らかいスポンジ状のハネナイトを組み合わせています。我が家ではラック上にターンテーブル(テクニクスSL-1200MK3)とスピーカーを乗せた状態ですとアンプのボリューム位置で1時くらいでハウリングが発生し始めます。通常聴くボリューム位置は10時くらいとすると、ハウリングマージンは3時間分ということなります。プレーヤーとラックの間にインシュレーターを挟むとこのハウリングマージンを稼ぐことが出来るようになります。このインシュレーターはそのためのものです。
このインシュレーターを挟むと1時間半分くらいハウリングマージンを稼くことができました。音はすっきりと見通しがよくなります。中低域の付帯音が取れるようなイメージです。輪郭がすっきりと見えてくるような変化になります。
ターンテーブルプレーヤーの種類にもよりますが、フローティングサスペンションではないプレーヤーには効果があります。
異種素材をうまく組み合わせると振動対策にはとても有効です。アフリカケヤキとハネナイトのスポンジ系素材の組み合わせはとても良い結果になったので、ヤフオクで売りに出してみます。
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