nonDuct-B124si in MarkAudio

スピーカー

nonDuct-B115siを完成させた時にマークオーディオの日本代理店であるフィデリティムサウンド社の中島社長様に音を聴いて頂きました。(nonDuct-B115si)
その際に、このユニットでこれだけの音を出しているスピーカーを聴いたことない、唯一無二だ、と言われたことでユーヴェ工房としてスピーカー造りをはじめました。

その後ブロックシリーズのノンダクトバスレフ式の改良を重ねてきましたが、このnonDuct-B124siで3インチの限界まで引き出せてる自信を持てる快心の出来となりました。

そこで中島さんに連絡を取ったところ、聴きたいとおっしゃっていただいたので再度フィデリティムサウンド社を訪問しこの124siを持ち込みました。今回は若い社員の菅野さんもいらっしゃいました。菅野さんは学生時代スピーカー甲子園の運営に携わっていた根っからのオーディオマニアで、こういう若い人が支えているマークオーディオは将来明るいなあととても嬉しい気分になりました。


中島社長と菅野さん フィデリティムサウンド社の視聴室

持ち込んだのはこのnonDuct-B124siです。

挨拶を終えすぐに視聴を開始しましたが、笑いながら「凄い良くなってるねえ!」との第一声が!

中島さんと菅野さんが、欠点が見当たらない、と会話していたのを私は内心(フッフッフッ やったぜw)と目指した音が再現出来たと思ったスピーカーを、その目指した音通りの評価を頂けたのでホッとしたのと嬉しいのとが入り混じった思いでした。そしてやはり更に自分の音に自信を深めた次第。

このスピーカーの内部構造は下の写真のようになっています。

斜めに走る仕切り板(側板の連結板)が特徴のモデルですが、内部の空気を最大限活用できる構造なのがわかると思います。縦方向と奥行き方向の定在波の発生がほぼなく、キャビネットと一体化されたダクトに効率よく空気が流れる構造です。
中島さん曰く「これダブルバスレフの動作してるんじゃない?」と。
私が「ダブルバスレフの音じゃないですよね?」というと
「ダブルバスレフの欠点を取り払ったような音だ」と。

ダブルバスレフは低域はしっかり出せますが、正確な低域再生のイメージを持っていない私はダブルバスレフの動作をしているとは考えていませんでした。正確で精緻な低域再生が出来るのが自慢のスピーカーでもあります。バスレフの欠点を取り払ったような音だという声も沢山いただいていますし。確かに第一空気室と第二空気室みたいになっていますが、第一ダクトはありませんしダブルバスレフ?そうなんか?と作った本人はまさか、という感じです。

「測定してみよう」ということになり、若い社員の菅野さんが測定してくれました。

測定の様子。

そして驚きの結果です(私には)。
納得の結果です(中島社長には)。

ほんまですやん。小さいですが、山三つあります。ほんの小さな山ですが、確かにダブルバスレフのインピーダンスカーブです。ダブルバスレフはキャビネット内に設置する第一ダクト(ポート)のノイズが気になりますが、ダクトがないのでそこのノイズは発生していないのかもしれません。

設計した本人としてお恥ずかしい限りでございます。

ノンダクトバスレフ部分は計算通りのfd値=63Hzでした。

しかし、中島社長の耳は素晴らしい。特に音色に関しては、楽器を演奏されるからなのか鬼のような耳してます。

f特的には50Hzが中域と同レベルで、一般的な表示だと40~20000Hzフラット再生という3インチとしては驚異的と言えるワイドレンジを達成していることが測定上からも証明されました。正確な測定をして頂きましたが、私が行う簡易測定とf特はほぼ同じなので簡易測定でも正確に測定できることも証明されたと思います。

当日沢山のマークオーディオのスピーカーを聴かせていただきましたが、ホントに魅力的な音ばかりです。基本的に中島さんは音色重視で響きを大切にした音造りをしているので、キャビネットは無垢の広葉樹を使われています。音にメープル材やマホガニー、ウォルナットの響きがうっすら乗った美しい響きを聴かせてくれます。しかし、響きを完璧にコントロールしているので音像も綺麗に立っています。そして驚くほど値段が安い。なんでその値段?と思いますが、自社工場で自社生産したものを直接おろすから、とのことです。ユニットも、そして完成品のスピーカーも全てハイコスパです。

これは中島社長の信念でもあり、私も非常に強く共感できる部分です。10万のスピーカーに50万のプライスタグつけて売ることを良しとしないモノづくりへの信念です。そして若い人が買えるプライスタグをつけたい。

当日の会話を書くと、私の自慢話みたいになるほど評価して頂けました。115siを聴いて頂いてから半年後に再度聴いて頂いたわけですが、「この半年どれだけ真剣にスピーカー開発をしてきたか、それが音に現れてるよ」と言って頂けたのが一番嬉しいお言葉でした。

ということで、このスピーカーnonDuct-B124siは自信をもっておススメする会心作です。

当日再生しているものを短いですがyoutubeにアップしました。

 

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