THE BLOCK nonDuct-B115siと同じユニットです。115はステレオイメージを徹底的に突き詰めたスピーカーです。箱なりを抑えるために3インチユニット対して過剰ともいえる強固なキャビネットになっています。そのため115はこの117より外形寸法は大きいにもかかわらず内容積は小さく3.6リットル程度しかありません。5リットルの内容積を持ったノンダクトバスレフ式のスピーカーを数台試作したのですが、f特的にはやはり有利です。しかしBLOCKシリーズと同じ構成で作ると巨大化してしまうので、設計図は既にありますが、制作には二の足を踏んでいます。そのうち作ると思いますけど。
f特的に有利と言いましたが、どの程度かと言いますと、この内容積5リットルのこの117は115より下が5HZほど伸びています。115は55~20,000hzをほぼフラットに再生出来ていますが、この117は50~20000hzを再生できています。とにかくさらにもう少しだけ下を伸ばすために色々やってみたのですが、驚くような低域を再生出来ました。ここまで伸ばせるのかとマーク―ディオ製のユニットに脱帽中です。そしてnonDuctバスレフ式ならではではないかと考えています。
nonDuct-B115siは贅肉のかけらもない筋肉質な体躯のイメージですが、このnonDuct-B117は体脂肪が10%程度の体躯のイメージです。(市販スピーカーは体脂肪30%超えなんてザラです。)19mm厚ではどうしてもエネルギーを受け止めきれないと感じていますので、バッフル面だけ25mm厚を使用しています。その他は19mm厚です。そしてnonDuctバスレフ部を前に持ってくると背板が19mmのままなので背面にバスレフ部を設置し背板を強化しています。バッフル面と背板面を強化することで箱なりを抑えつつ内容積を最大限に確保する設計となっています。
brockシリーズである115ほどの鮮やかなステレオイメージは一歩後退していますが、それでも市販スピーカーを軽く一蹴出来る美しいステレオイメージが再現出来ています。そして重低音まで再生出来るf特を持ち合わせています。
データ取りに色々試作しますが、これほど有意義な試作品はなかなか出来ません。自信をもってお売りできる逸品となっています。
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