新作のBlockDuct-A151siです。
BlockDuct-A146siは非常に完成度の高いモデルで3インチ版ブロックダクトのフラグシップ機という位置づけで今後も中核を成すスピーカーです。
非常にマッシブな筐体でユニットの音以外は極力排除する設計思想を徹底させたモデルです。浮かび上がるそのリアルなサウンドステージにおいて、他のどのスピーカーとも戦える戦闘力を有しています。
その内部構造を少し簡略化して左右の側板を連結しないで側板を自由にすることで少し価格を抑えたモデルを実験的に制作してみました。
左は138siなのでバッフルが2枚重ねになっていますが146siと同じ構造です。右が今回の151siです。左は斜めの板でダクトに流れ込む空気をスムーズにし左右の側板を連結しキャビネットのワンピース化を徹底しています。そして中高音のダクトからの音漏れも排除しています。右はシンプルな構造です。ダクトからの中高音の音漏れの懸念もありますが、ダクトノイズ皆無のブロックダクト式の場合、あまり気にすることはないのは他のモデルでも確認済みですので良い結果になるとの自信もあり制作に着手しました。
いやいや、同じスピーカーですやん。ま、中の構造がちょっと違うだけで、同じホワイトアッシュ25ミリ厚で寸法同じに作っているので外から見れば全く同じです。
肝心の音の違いはどこまで出るのか、そこが一番重要です。丁寧に聴き比べましたが、音の違いは結構しっかりと聴き取れました。わずかな差ですが。
音像は146si(連結板あり)の方がシャープにフォーカスします。今回の151si(連結板無し)が曖昧か、という事では全くなくて146siと比べればわずかに違いがわかる程度で、市販の例えばB&W辺りの100万超えの2ウェイモデルと比べれば151siでも圧勝できます。そして日本製スピーカーでこのレベルのサウンドステージを提示できるモデルを私は知りません。
そして音の違いがもう一つ出たのが中低域です。146si(連結板あり)は低域楽器の解像度が際立っていますが、高い解像度と引き換えに低域の量感と感じるキャビネット内で響く低音成分がユニットから出る音に乗らないのです。乗らないからこその解像度です。今作の151si(連結板無し)はキャビネット内部に響く低音成分がユニットに乗っています。そのため解像度は若干落ちますが、量感は増えます。これは左右の側板を連結しワンピーズ化していないことが原因です。
これは違いを積極的に聴きに行って感じる違いであり、音量も少し大きめで比較した際のものです。音量を抑えて、ブラインドでどっちが鳴ってる?と聞かれたら、おそらく私では違いがわからないと思います。
そもそも25mm厚のホワイトアッシュ材で強固に組んでいるので、キャビネットのSN比はとてもとても高いのです。バッフル下部は75ミリ厚もありますしね。
価格を抑えることも出来ますし、音もこれで十分じゃないか?という思いになりました。
まだJuveAcousticsのシールは貼る前の画像ですが、ターミナルは不評が多かったこれまでの埋め込み型を廃止し左右独立型のものに変更しています。
音は最高レベルです。自信を持ってお勧めできます。
クリスマスセールに間に合いませんでしたが、年末年始セールとして価格を頑張って数日中にYouTubeにアップし販売する予定です。
ところでここ最近のyoutube動画の音をちゃんと確認していなかったのですが、音少し歪っぽいですよねえ。なんとDACが不調だったことが判明しました。時間がなくて撮りっぱなし上げっぱなしでしたが、やはりちゃんと確認しないとダメだな、と反省中です。
別のDACでいくつか撮りなおして近日中にアップする予定です。
このスピーカーが気になる方や、ご質問がある方はお気軽にお問い合わせからご連絡くださいませ。
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