BlockDuct-C164si “Chestnut(チェストナット)”

BlockDuct

さて今作のテーマですが、それは「ウォーム」な音です。4.5畳~10畳くらいのパーソナル空間でクラシックを楽しむ小型ブロックダクトスピーカーです。

今年に入り1月は計4名のお客様が当JuveAcousticsに遊びにいらしたのですが、色々スピーカーを切り替え試聴していると、「どのスピーカーが鳴っているかわからなくなる」と驚かれます。

まあ、全て私のスピーカーなので同じ傾向の鳴り方をします。すなわちそれはスピーカーから音が離れて空間から音楽が鳴り出すような音の在り方です。

それはキャビネットから完全に音が離れた「ハイスピードサウンド」の最高峰であります。ユニットの音以外は鳴らさないその音は、Cool系な音であると言えるかもしれません。

warmな音やcoolな音?よく言われますが、確かにそういう音の傾向はあるような気がします。

私が設計するJuveAcousticsの音はCool系の音であると云えるかもしれません。

私が設計して音作り音決めをしているので、その音は一貫しています。どのスピーカーが鳴ってるかわからなくなる、という一様な感想を聞くと自分の音作りの一貫性を再確認する事が出来ます。

スタジオの静けさを再現できるようなキャビネットに仕上げると、どうしてもその「静けさ」がクールな音のイメージになってしまうのか?

シャープなフォーカスと高い解像度でウォームな音にする事が可能なのか?

そんな無理難題のテーマを掲げ設計したのが今作です。

まずはキャビを鳴らす方向で設計します。しかし、全体を鳴らすのではなく側板のみを鳴らす。

そこで選んだのがチェストナット(栗)の無垢7mm厚です。積極的に動かしたいので比重として少し軽めで、尚且つ硬い広葉樹ということで栗を選択。

キャビ全体を鳴らすつもりは全然なく、側板のみ鳴るように設計します。そのためバッフルは18mm厚のアフリカケヤキでがっちりとユニットをホールドします。

背板と天板はチークを使います。いつも使っているアフリカンチークは底板に回しました。なんて贅沢な使い方や!

側板が鳴るので、その影響で天板も背板も底板も影響されるのはわかっているので、鳴いても美しく響きが乗る程度にするためのチークとアフリカンチークです。どちらも12mm厚。

一番のポイントは小型で、という点です。BlockDuct-AG146si並みの大きさなら15ミリ厚くらいの板厚で作れば普通に箱鳴りまくってステレオイメージなんて表現できません。

小型化することで鳴りすぎないキャビを実現したいのです。小型化する際に一番問題になるのはローエンドですが、小型化してもしっかり低域を再生するBlockDuctテクノロジーでそこは解決できます。

 

朗々となる温かみのある音でステレオイメージが出現するのか?

イケるはす、たぶん、どうかな・・・

 

チェストナットの美しい木目が楽しめます。天板・背板のチーク、底板のアフリカンチークとともに今作も贅沢な広葉樹のコンビネーションです。

で、音は?

音量を上げると、ウォームと言える音になっています!美しい響きと言えます。クラシックのオーケストラ再生が朗々となり、低域セクションも十分にBlockDuctの威力を発揮しています。

だがしかし、小音量での音は、いつもの私の音です。ステレオイメージが美しく表現され音場は広く奥行きを伴っています。でも、これウォームな音じゃないよな?

音量上げるとウォーム寄りになりますが、肝心のステレオイメージは後退します。

狙い通りの音とは言えませんね。

だがしかし、気持ちの良い音です。引き締まったマッシブな音ではありませんが、いつものJuveAcousticsの音を少し緩めたような佇まいの音です。

ただし、おおらかに鳴るのと引き換えにベースは大きめになります。つまり低域の解像度は私のスピーカーとしては落ちます。

 

底板に使ったアフリカンチークです。通常底板は加工傷が残っててもそのままにしたりしますが、今作は底もしっかり仕上げています。

「これはいつものあなたの音じゃない」と妻に指摘されましたが、「でも良い音」と。

正直言うとボリューム上げたときに、これじゃ型番にsi付けられんな、と思ったのは事実です。BlockDuct-Chestnutにするかな、と。

しかし、内圧が高くならない小音量ではしっかりと奥行きを伴う美しいステレオイメージを表現出来ていますので、小音量限定になりますがsiをつけてBlockDuct-C164siにします。ペットネーム「チェストナット」です。ちょっとカコイイ。6畳間で小音量主体ならsiモデルとして立派にメインを張れます。

JuveAcousticsとしては異色の音になったと思いますが、これだけ小型で朗々と鳴るスピーカーは他にはないと思いますし、美しく仕上がったので販売することにします。

点音源の良さと豊かな低域に支えられたおおらかになる美しい響きのスピーカーとしてはとても優秀ですので気になる方はご検討よろしくお願いします。

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BlockDuctの小型化の新バージョンです。箱を積極的に鳴らす方向で設計しました。6~10畳間で品よくクラシックを楽しめるものを目指しました。小音量では美しいステレオイメージを楽しめますが、音量を上げるとステレオイメージは後退しますがリッ...

 

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