驚異的な低域を聴かせるBlockDuct-C154siをマイナーチェンジしました。
新しくマーク2となったBlockDuct-C154siが叫びました。
「小型スピーカーの王に俺はなる!!」とまるで脳天気なルフィのように。いや、叫んでるのおめーだろ!と私に突っ込みを入れたあなた!まー、そうなんですが(笑)
冗談はさておき、このスピーカーは本当に凄い音となってると思っています。マーク2化に当たっては、ガラスユニットの発案者の青木博士のアイデアを取り入れてみました。
青木博士とは、仲良くしていただいており、スピーカー製作に関しての技術的な議論をしていただく仲になっています。
「ダクトの両端をホーン化すると良い結果になるのではないか?」という会話がある日のルノアールでコーヒーを飲みながら交わされたのですよ。それはブロックダクト制作時において様々な実験を繰り返した中で一番効果があったのは、内部のダクト開口部を外側(バッフル表面)と同じようにラウンド加工したときなんですよ、という私の発言に博士が返したものでした。
アンテナに関する技術者である博士は、アンテナもスピーカーも「波」を扱うもので考え方に共通するものが多いという説明そしていただき、詳しい技術的な話は端折りますが、ダクトの両端をホーン化するとより良い結果になるのではないかと考えている、とのことでした。
なるほど、面白い視点です。私としてはロングホーンにしては音として弊害も出そうな気がしていましたが、ショートホーンならば、なんの問題もないのではないか?と考えました。そもそもラウンド加工自体、超ショートホーンみたいなものです。
ということで、ダクト径の小さなもので実験してみるか、とやってみました。
ダクトの開口部が21~2mmだった前作から少し広げ33mmくらいになっています。もちろん内部も同じです。それに伴いダクトの長さも調整し少しだけfd値を下に伸ばしています。ダクト径は15mmです。
ダクト15mmのような小口径ダクトバスレフにするとダクトを通る空気のノイズがはっきりとわかると思います。このノイズが発生しないのがブロックダクトなわけですが、そのストロングポイントをより一層引き立たせる改良になりました。
普通の箱でこの容積(約1.3L)で50Hzの音を出そうと設計するとその上の帯域、大体75~100Hz辺りのどこかが落っこちてしまう事は自作をする方なら良く知られた事実です。
ここが凹まないのがBlockDuct-バスレフなのですよ!(スーパードヤ顔中です)
そしてこのBlockDuctの良さを最大限引き出したデスクトップ用に開発したBlockDuct-C154siですが、青木博士の助言をパクって更にブラッシュアップに成功しました。
このスピーカーはフィデリティムサウンドの中島社長の「ダクトはコーナーに設置すると量感増えるんだよ」とのアイデア(同社のネイチャーコレクションは中央ではなくコーナー設置ダクトです)もパクっていますので、本当にアイデアを(勝手に)使用させていただいた青木博士、中島社長には感謝申し上げます!おかげですげーの出来ました!
お待ちいただいていたようで、もう購入希望が来てこのクリア仕上げはSOLD OUTです。
こちらはヤフオクに出品しようと思っています。
点音源による揺るぎない定位と広い音場、奥行き感を伴うステレオイメージと小型にもかかわらず50HZ以下からしっかり再生できる低域の驚きを感じてください。
デスクトップ使用でこの低域は出すぎではないかとの心配をするくらいの仕上がりです。
とても良いスピーカーになりました。このスピーカー(2.5インチ)は138si(4インチ)、146si(3インチ)とともにうちのラインナップに正式に加わります。
クリアは必ず作りますが、もう一台は色々な色仕上を用意しようと思っています。前回はグリーン系でした。今回は似た色ですがオリーブ色です。バッフルの22mm厚のイエローシダーの存在を少し目立出せるような仕上げにしました。ウレタンニス仕上です。

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