現在ユーヴェ工房のリファレンスと位置付けている124siですが、これは斜めに仕切り板を入れています。この中高音の音漏れを軽減し、左右の側板を連結する役目の仕切り板がかなり大きな効果を発揮しています。
これは118siのものですが124siは改良が進み斜めに入る仕切り板の長さを短くしています。この仕切り板というか連結板と言ったらよいのか、これにより音像の明確さが僅かではありますが、確実に上がっています。ダクト部分をバッフル側に配置するのに内部の空気を最大限高効率で活用する工夫として始めましたが、それ以上に左右の側板を連結固定する効果が非常に大きいことが分かってきました。
当初は内部の空気の高効率の活用>中高音の音漏れ軽減>定在波の軽減、といった感じで始めたのですが、現在は効果の認識が少し変わってきました。
左右の側板を連結することによるSN比の向上>中高音の音漏れ軽減>定在波の軽減>内部の空気の高効率の活用、といった感じです。
ノンダクトバスレフ式は小型スピーカーにおいて非常に大きな効果があると考えていますし、実際非常に大きな効果がありますが、ブロックシリーズのような箱の響きを消す、というスピーカーにとっては最適なダクト方式です。そしてこの箱の響きを消し、ユニットの音のみを再生することに関して、斜めにに入れる仕切り板(連結板)は私の想像以上の威力を発揮していることが分かってきました。
nonDuct-B124siは現時点では最高レベルのステージを再現出来ています。市販30万、50万クラスのマルチウェイスピーカーでは太刀打ちできないリアルなステージを再現します。
nonDuct-Bシリーズは仕切り板(連結板)ありとなしのタイプがありますが、有りのタイプは124siがリファレンスです。そこでなしのタイプのリファレンスとして、ノンダクトバスレフ式のスタンダード機として現在nonDuct-B121siがあり、在庫処分として現在ヤフオクで販売中ですが、この121siの後継機種がようやく完成しました。
前置き長い(笑)
組み上げた段階のnonDuct-B125siです。角を落とす前の直方体のままです。Rを大きく取ると小さくなるように感じますが、ほんのわずか削るだけで見た目の印象が大きく変わります。
この削って整える作業が実は地味に一番時間がかかります。しかし、音の効果はかなり大きいものがあります。バッフル面による音の回折効果は非常に影響が大きいのです。ことステレオイメージ再生に関してはその影響はかなりのものがあることは確認済みです。立体的音像の再現に関しての輪郭といいますか、エッジと言いますか、この部分がかなりクリアになります。その変化は例えばケーブル類の交換による変化とは比べ物にならないくらい大きな変化です。
で、125iですが、仕切り板なしで側板の鳴きを抑え込む方法を考えました。角材を連結棒として使うことにしてみました。1本中央に角材を入れて左右の側板を連結させることで仕切り板(連結板)の替わりにします。
そして中高音の音漏れ軽減に関してはダクトをリアに配置する。
ノンダクトバスレフ式のダクト内部の入り口部分と左右の側板を連結するための連結棒の部分のアップ写真です。
サイズは149×300×300で、nonDuct-B121siと同じです。124siは奥行きが360ですが正面から見た見たサイズは同じになります。
内容積は約4.5リットルです。
とても良いスピーカーになりました。サイズも奥行きが300なので360の124siより使いやすいかもしれません。
そしてたった一本の連結棒が大きな効果を発揮しています。音の佇まいがほぼ似た構成の121siより124siに近いのがその証拠と言えそうです。鮮やかなステレオイメージを見事に再現しています。このステレオイメージに勝るものは最早124siしかないでしょう。115si、118si、124siはそのホログラフィックに浮かび上がる音像において他の追随を許さないスピーカーと思っていますが、そこにかなり近づけたスピーカーになりました。
ブロックシーズはこのnonDuct-B125siをスタンダードとして、nonDuct-B124siを上級リファレンスとします。
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