nonDuct-B124si The Block Original,Ash,Beech

スピーカー

JuveAcoustics

 

ここで改めてnonDuct-B124si The Block Originalについてご紹介します。

製作途中のnonDuct-B124si The Block Originalの内部構造です。

最大の特徴としてキャビネットとダクトを一体化したノンダクトバスレフ式が挙げられます。そしてその効果を最大限高めるために極厚の木材で木の塊のように組み上げたものです。そのためこの極厚(38mm)で組み上げたスピーカーシリーズをブロックシリーズとしました。そして改良を重ね到達したのがこの124siです。

開発の最大目標はスピーカーの存在を消し、見えるかのように浮かび上がる音像を提示するサウンドステージです。

このサウンドステージを表現できるスピーカーの条件は以下のものがあります。
★:位相が正しいこと。
これに尽きます。

では位相を乱す要因は何か?様々あります。バスレフスピーカーの場合。
1:ネットワーク(コイルやコンデンサー)
2:音の回折効果(バッフル効果)
3:キャビネットの鳴き
4:ダクトノイズ
5:ダクトから放出される逆位相の中高域の音(ノイズ)
以上は全て位相を乱す原因となります。

これを一つ一つ取り除き可能な限り正しい位相で再生することを可能にしたのがnonDuct-B124siとnonDuct-B130siです。

まずですが、ネットワークを排除したシングルコーンにすることで1を消します。
次にですが、これは小口径ユニットでバッフルを可能な限り小さくすることで点音源化します。そしてラウンド加工によりバッフル効果を徹底的に排除します。この極小バッフルは非常に高い効果を発揮します。
3については、最も苦労した点です。100パーセント鳴きを消すことは出来ません。消せないなら綺麗に鳴かそう、という流れもありますが、それではスピーカーの存在を消すことは出来ません。試作を繰り返すうちに極厚の板材で組み上げれば鮮やかに音像が浮かび上がることを理解しました。一番重要なバッフルについて上の写真を見てもらえればわかりますが、バッフルの下部1/3は板厚11.5センチあります。この辺の作業はf特を測定しても現れない部分です。鳴きは100パーセント消せない事を前提として、物量で可能な限り鳴きを排除しようという設計です。124siの外形寸法は約16Lですが、内容積は5Lちょっとしかありません。約33パーセントが内容積です。30パーセントちょっとしか内容積がないスピーカーは他にはなかなかないのではないでしょうか。ブロックシリーズという名前の所以です。
4,5についてはノンダクトバスレフ式で解決しています。ノンダクトバスレフ式についてはこちらの記事参照

ところでスピノラマといスピーカーの能力指標のようなものがあるのですが、ご存じでしょうか?f特やスペックをもとに点数化したものなのですが、ステレオイメージ(位相)の表現に関しては一切無視したものです。位相の話はf特測って低域の特性がどうとか高域の特性がどうとか、そういう次元の話ではないのです。その次元の話は3~40年前に技術的にはクリアしている話です。未だにそこから抜けきっていない日本のメーカーのなんと多いことか。測定データでは捉えきれないのが位相の話なのです。人の耳はそれを認識できます。なのでスピノラマは指標としての価値は位相を考慮していない限定的なものでしかないと考えています。

話が逸れましたが、ステレオイメージを突き詰めるというのは位相の問題を徹底的に考えないといけません。そしてキャビネットの鳴きのような測定では現れない問題を耳で詰めていく必要があります。

そしてnonDuct-B124siはこの問題をクリアし美しくリアルなサウンドステージを表現できるスピーカーとして自信をもってお届けします。

現在nonDuct-B124si The Block Originalは3種類をヤフオクで販売中です。

このモデルは外観の仕上げを少し変えてあります。通常モデルは全面ラウンド加工していますが、これはいったん45度カットしてから面取り加工しています。写真を見て頂ければわかると思います。

118000円でヤフオクで販売中です。
ヤフオクの販売ページ

 

 

 

これはもともとの完全オリジナル124siです。
組み立て、ラウンド加工まではユーベ製ですが、塗装のみ130siを依頼している工場が行っています。

110000円でヤフオクで販売中です。
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こちらは縦を15ミリ減らし奥行きを15ミリ多く取ったモデルです。内容積などは全く同じです。

116000円でヤフオクで販売中です。
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以上3機種がオリジナルのnonDuct-B124siです。そして以下バージョンアップモデルのnonDuct-B124siです。

nonDuct-B124si The Block Ash   

こちらはキャビネットをオーダー家具専門の会社に制作を依頼したものになります。キャビネット自体はnonDuct-B130si The Block Ashと全く同じ弩級のものになります。ユニットが130siとは異なるモデルです。

nonDuct-B130siについてはこちら

nonDuct-B130siは繊細感抜群で最高品位の音ですが、ダンパーがないため超低域が多いソフト、たとえばアクション映画の爆発音などで大音量で再生するとボトミングを起こす欠点があるのですが、こちらのモデルはその点余裕があります。映画なども楽しむ場合は130siよりこちらをおすすめします。

ヤフオクで ¥168,000(込み)で販売しています。

 

nonDuct-B124si The Block Beech

こちらもキャビネットをオーダー家具専門の会社に制作を依頼したものになります。試作品のうちの一台で35mm厚のブナ材で組み上げたものです。サンプルのため仕上げに多少の難があるためお安く出します。しかし、キャビネットは弩級なことに変わりありません。ラウンド加工も浅いため製品版の130siより重いです。
ユニットはマイカ振動板のものになります、入困難のユニットでこのモデルはこれ一台になります。

サンプルのためお安くだしています。

ヤフオクで148000円で販売します。
ヤフオクの販売ページ

 

 

 

 

 

 

コメント

  1. 降幡 より:

    ユーヴェ・アコースティクスでの新たな展開、おめでとうございます。ブロックシリーズの正式リリースも喜ばしいです。B130siとの出会いに感謝し日々新しい感動を頂いております。