スピーカーの音は7割くらいはキャビネットが握っている、と言っていますが、いやいやユニットだろ!とおっしゃる方も大勢いると思います。ユニットが違えば音は全く別物になる、というのは同意します。
良いユニットを使えばそのユニットの音になる、というのは正しいのですが、あくまでそのユニットを付けるキャビネットにおいての話です。同じキャビネットに別のユニットをつければ音はガラッと変わりますが、あくまでもそのキャビネットの音の範囲内での変化ということになります。
キャビネットの音?そう、キャビネットの音というのはあるのです。その音はユニットそのものより大きな違いを生み出すほど支配的なのです。
nonDuct-Bシリーズでほぼ同じ箱でユニット3種類で聴き比べましたが、もちろん中高域の表現は全然違うので音は全然異なるのですが、音のバランスはあまり変わらないのです。そのキャビネットの音のバランスで再生されます。表現力は当然異なりますが、音の出方、バランスなどはあまり変わりません。同じキャビネットだから当然なんです。
ところが、同じユニットで異なるキャビネットで聴き比べた場合その差は驚くほど異なります。音のバランスそのものが変わるので完全に別物になってしまいます。そういう意味でスピーカーの音はキャビネットが握っている、と常日頃言っています。
それを証明するというかわかりやすい比較動画をyoutubeにアップしてみましたのでご覧になっていただければ納得して頂けると思います。
なんかの記事で、マークオーディオのユニットをフォステクスのかんすぴシリーズの箱や音友ムックのスピーカーキットの箱に入れるなんてもったいない、というような事を書きましたが、その音友のキットを組み立てたものと、出品中のnonDuct-B123を比べています。
正面から見たサイズがほとんど変わらない大きさなのでnonDuct-B123を比較に選びました。ユニットはCHN519です。正面からはほぼ変わらない大きさですが奥行は倍くらい違います。値段で言いますと、キットの価格が4600円+税なので未組立の定価合計がユニット入れて13000円といったところでしょうか。MDF(紙)未組立の未塗装です。nonDuct-B123は48000円で販売中です。安いですよね?w
そしてオーディオは部屋が7割、オーディオ機器が3割。
3割のオーディオのうち7割がスピーカー。
スピーカーの7割はキャビネットが握っています。
もちろん、例外は当然あります。
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