ユーヴェ工房として発表したスピーカーはこれまで全て3インチです。
以前、4インチのマークオーディオでノンダクトバスレフ式で作って欲しいとのオーダーをお受けして作成しましたが、オーダー以外では初めての4インチです。
以前作成したオーダー品
ステレオイメージ追求特化極小バッフルで、内容積5リットルです。ユニットはマークオーディオのCHR70です。低域も良く伸び狙い通りの音で大成功したと思っています。4インチでは恐らく史上最強の強靭なキャビネットと思います。3インチではnonDuct-B115や118が最強靭なキャビネットと思います。
その後4インチには手を出していませんでした。その理由としてバッフル板を120mmにしてあるのですが、2×6材を縦に120mmに切って制作したのですが、あまりにも困難で2×6材を使うのは非現実的であると。2×6材を縦横に切ると、まー、微妙に反ってきてしまい組み立てに難儀しました。分厚い板のブロックシリーズは組み立て精度を出すのに苦労します。横幅そのままで使わない限り2×材は難しいです。
音は最高と思いますが、とにかく側板以外の骨組みを2バイ材で作るブロックシリーズは4インチには難しいと敬遠していました。しかし、いつか作ろうとマークオーディオのPLUVIA7を確保してありました。
材木屋で幅120mmくらいで厚みが4センチくらいでブロックシリーズに使えるものをいつも探すのですがなかなかこれっていうものが見つかりません。
そこで2バイ材を諦め、全面30mm厚で作る事を考えたらいけるかもしれない、と思い始め設計に着手。
内寸、120×280×240に決定。内容積8リットル。
で、完成したのがこちら、型番はnonDuct-B119si
マーラーもいけます。大型スピーカーキラーになるスピーカーになりました。
やはり4インチは余裕が感じられます。現在3インチのフラッグシップはnonDuct-B124siになっていますが、一番の違いは音量を上げた時の余裕度です。そこはやはりf072Hzとユニット自体の低域再生能力の違いと言えます。
キャビネットは全面30ミリ厚でノンダクトバスレフ式なので強靭です。バッフル下部の厚みは約11センチにもなります。キャビネットの強靭さがもたらすスピーカーの高いSN比が鮮やかな立体感を持った音像と広大な音場をもたしています。
ノンダクトバスレフ式でfd値は55Hzに設定してあります。ダクト部分の直径は38mm。
早速いつもの音源にマーラーをプラスしてyoutubeに上げましたので聴いてみてください。
115や118との音の違いなどについてはこちらの記事で。
nonDuct-B119si
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