オーディオの基礎知識 音の好みを把握する 04

音の好みを把握するというのはなかなか難しいものです。

Jazzしか聴かない、とかショパンメインでピアノしか聴かない、とかのように聴く音楽が限定されていればさほど難しいことではないと思いますけど。

私のようにクラシックからヒップホップまでなんでも聴くような雑食性のミュージックラバーの場合、オーディオ的に好みの音をはっきりさせてもすべての種類の音楽を満足させてくれるスピーカーなど存在しません。ベテランのオーディオマニアの方が大抵2系統以上所有しているのはそんな理由からと思います。

好きな音楽を最高の音で楽しむために必要なこと、このHPの最大のテーマですが、それはまず最初にすべての音楽を満足させてくれるスピーカーなどない、ということを知ることです。そして、それを知ったうえで自分が好きな音楽を自分が好きな音で再生することです。そこで自分の好きな音というのは個人個人の耳の特性なんかも関係してくる事なので、自分の耳の特性なども把握した上で自分が好きな音楽が一番気持ちよくなるようなスピーカーを選ぶと幸せになれる、というのが一番大事なオーディオの基礎と考えています。

好きな音楽でもないのに、優秀録音盤ということでスピーカー選びに使うと失敗します。私の言ってることも含めてネットの評価や雑誌の評論家の言ってることを鵜吞みにすると失敗します。特にネットは酷い解説を平気でして害悪をまき散らしてるYOUTUBEチャンネルもあります。この辺についてはまた別のページでそのうち記事にするつもりです。

なにより自分の好きな音色を追求したいのか、ステレオイメージが鮮やかに再生されるのを追求したいのか、ロックのエネルギーをなによりも感じる音で聴きたいのか、女性ボーカルの声の生生しさをなにより再現したいのか、フルオーケストラでシンフォニーをライブ会場にいるような音で再生したいのか、など様々な好みがありますが、まずは自分が一番気持ちよく聴きたい音楽で気持ちよく聴けるスピーカーを選ぶこと、それがオーディオの出発点です。

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