ブロックシリーズ、広葉樹シリーズとともに、小型パッシブラジエータースピーカーはシリーズ化します。
これは近々STEREO誌のWEBで販売されることになっています。ラウンドのかけ方と仕上げが一部マークオーディオのフィデリティムサウンド社デザインのスピーカーに倣ったものになりますが、設計自体は上の写真そのままです。
これまで何機種も作ってきたパッシブラジエーター式小型スピーカーですが、ユーヴェ工房独自の設計メソッドがあります。一般的なパッシブラジエーター式スピーカーの設計手法とは全く異なるものですが、パッシブラジエーターを使って小型化するためにどう設計すればよい結果になるかわかってきております。
上の写真のものは最近すべて販売しましたが、すべて大好評でした。「音良すぎ!」と一言おっしゃってくださる方や「スピーカー、想像していたよりも小さくて驚きました。なのによく響くというか、空間があるというか、音や声がきれいに分離しているように聞こえます。可愛い見た目を裏切る音でこちらも驚きました。実は立方体の小型スピーカーが売り切れだったのでこちらを購入しましたが、サイズも音もむしろお気に入りになりました。」と感想をくださった方、「私はオペラや歌曲が好きで、劇場(の舞台から遠い席)で聴く音量(小音量)で再生することが多いのですが、定位・分離が素晴らしく、Markaudioのユニットをうまく活かした再生ができていると思います。低音をイコライザで持ち上げてはいますが、0.5Lに満たないサイズで、この音を出せるなんて信じられません。プログラミング仲間と温泉宿でソフトウエアを作ることがあり、これまでは1L箱のフルレンジ・スピーカーを持ち込んで音楽を流していたのですが、これからは、このスピーカーを持っていって仲間に自慢することにします!」と感想を送っていただいたりと、大好評と言ってよいと思っています。
これまでに下の写真にあるような小型化したパッシブラジエーター式を作ってきましたが、売却したものは全て大好評でした。
マークオーディオの社長さんや、ステレオ編集部でも大好評だったためマークオーディオとのコラボ商品として私が設計した最初の写真のモデルがステレオ誌での販売されることになりましたが、そのモデルとは別にユーヴェ工房独自のモデルを今後も制作販売していくことにしました。
そこで今回はヒノキの無垢板をバッフルに使い、それ以外を銀杏の無垢板で制作したものをご紹介します。
そして今回は内付けにしてラウンドをかけショートホーンのようにし、バッフル外周に同じラウンドをかけることにより柔らかいイメージの外観を目指しました。思った通りの綺麗な外観になったと思っています。
背面のパッシブラジエーター。
バッフル以外に使った銀杏ですが、模様が綺麗なので仕上げは蜜蝋仕上げにしてあります。
内付けの難点は一度組んだらユニット交換などは出来ないことです。リアパネルねじ止め、という手はありますがねじ止めスピーカーの音は悪い、と思っているので私はリアパネルねじ止めスピーカーは作りません。絶対に6面全てボンドによる圧着を採用しています。
中を見れませんので内部の様子を組む前に撮った写真でお見せしておきます。
内部の気密性を完璧にするためにユニット周りは液体ゴムを使用しています、そしてキャビネット内部は制震のために液体ゴムを塗りたくっています。
音は少し低域が寂しいですが、不思議なほどトーンコントロールとの相性が良く低域を持ち上げても上が崩れない特徴を持っています。トーンコントロールをいじりながら再生している様子をyoutubeに空気録音したものをアップしました。
動画にあるようなトーンコントロール付きのミニアンプをお持ちの方には特におすすめです。
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