SOLID DICE PR12

スピーカー

新作のSOLID DICE PR12になります。

97×97×156

今作はユニットを内付けにしてショートホーン形状の点音源バッフルがテーマになります。

ショートホーンにするためにバッフルは22mm厚とこのサイズでは極厚になっています。SOLID DICE は点音源再生なのでそのサウンドステージはゆるぎなく展開されます。後部のパッシブラジエーターからも音が放射されるせいか奥行感もあるステレオイメージが表現されます。そのステレオイメージはブロックシリーズのような正確で精密なイメージとはなりませんが、小型故のメリットを最大限に発揮した人気シリーズです。フィデリティムサウンド社に依頼されて設計したものがステレオ誌で販売開始されましたが、このシリーズは独特の確かなステージ感と小粋な高品位スピーカーとして今後JuveAcousticsでも展開していく予定です。

奥行き感を伴うステレオイメージがJuveAcousticsの求める音世界ですが、今作は少し音が前に出るようなものを作ることにしました。音を前に出す、というのは位相的には正しくありませんが、確認がてら実験の意味でショートホーンで音を前に出す作戦です。

バッフル極小。しかし、内付けでホーン形状にしているために奥行き感は失われるはず。そして中高域が綺麗なユニットですが、このホーン形状も相まって中高域は増強されるはず、などの想定をしながら設計製作しました。

果たして出てきた音は、ほぼ想定通りでした。やったぜ、意図した音になりました。しかし、想定したよりも奥行き感はあります。パッシブラジエーターから後方に放射される音が思ったよりも影響しているようです。いわゆる定位感は最高レベルと言って良いと思います。

ただし、意図したほど低域は伸びずに個人的な好みとしてはトーンコントロールで低域を持ち上げたくなる音と言えます。こうしてみるとマークオーディオのユニットは低域まで全帯域伸びる優秀なユニットであることがよくわかります。ただ、このサイズで作りたかったのですが、このサイズで内付け出来るユニットはマークオーディオにはありません。これはAIYIMA製ですが、このユニットはこのPR12で4回目の使用なのですが、毎回高域の伸びには感心します。ツィーター的フルレンジと言った感じでしょうか。非常に良いユニットです。

バッフル、両側板はアフリカンチーク(バッフル22mm、側板12ミリ)天板、背板、底板アフリカケヤキ(天板、背板14mm、底板10mm)全てラウンド加工。オイル仕上げですべすべに仕上げています。

小型にしユニットの対抗面にパッシブラジエーターを配置するSOLID DICEシリーズはブロックシリーズのように育てていこうと考えています。非常に可能性のあるスピーカーと感じています。

SOLID DICE PR12   ¥54000  SOLDOUT

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