4インチ版の貴重なパープルハートを側板に使用したBlockDuctをご紹介です。
パープルハート第三弾は4インチユニット採用の本格派!
木材中のフェノール系化合物が酸素と紫外線で化学変化し紫色になる
珍しい貴重なパープルハートは美しさと音の良さを両立した広葉樹です。
中央アメリカから南米北部に分布する熱帯雨林のハードウッド(硬木)で、
特にアマゾン流域(ブラジル・ガイアナ・スリナム)を中心に産出します。

製作中の写真を見せるのはあまり好きではないのですが、かんなで削った直後をどうしてもお見せしたくて撮っておきました。両サイドはカンナで落とすのですが、削ると普通の木の色なのが面白いでしょ?
この状態から綺麗な紫色に変化していくのです。光の状態にも関係するのでしょうけど、1~3日で色の境目はわからなくなる状態まで戻ります。
その間、仕上げに入れないのが地味に面倒です。
三大銘木ってよく聞きますが、なんでウォルナット、チーク、マホガニーなのか?
みな美しい。そして狂いが少なく、頑丈です。歴史的に高級家具に使われてきた材たちです。
でも私は思うのですよ、銘木の条件って加工難易度が大きいのではないか?と。
三大銘木に比べるとこのパープルハートは非常にやっかいな難敵です。
美しい材ですが加工が困難なために職人は敬遠すると思います。刃物は全部研ぎ直し必須の硬さです。
パープルハートに比べたら三大銘木は加工が容易です。
硬さも比重も抜群でなおかつ美しい。でもあまり知られていない。それは硬すぎて加工が困難だからなのでしょう。
2セット続けてパープルハートとハードメープルの組み合わせで作りましたが、僕の右腕はILリスト入りです(笑)

サイズは183×295×230
バッフル・天板 ハードメープル(22ミリ厚)
背板・底板 ホワイトアッシュ(25ミリ厚)
側板 パープルハート(23ミリ厚)
右側のBlockDuct-C171si ”Purple HeartⅡ”と比較するとその大きさが良くわかると思います。
上記3種類の無垢材を組み合わせることで、硬質さと内部損失のバランスを最適化し、4インチフルレンジユニットの能力を最大限に引き出す構造としています。
特に側板のパープルハートは密度が高く、振動を抑えながらも音の立ち上がりを損なわないため、低域の締まりと中域の明瞭さに大きく貢献します。

内部構造はシリーズ共通の 背面BlockDuct 構造を採用し、点音源らしいスピード感を保ちながら、広い音場のスケール感を実現しています。
そして音像はピタリと三次元的に実物大で出現する美しいステレオイメージを持ちます。
小型フルレンジでありながら、量感に頼らない沈み込む低域、密度の高い中域、そしてハードメープル、パープルハート特有の硬質で透明感のある高域が特徴です。

パープルハートは時間とともに色が深まり、赤紫から黒紫へとまるでブルゴーニュのワインのように変化していきます。
経年変化による色の成熟も含めて楽しめるスピーカーです。
音楽を立体的に描き出すための素材選びと構造設計を徹底し、
小型フルレンジの枠を超えた実在感と密度を目指したモデルです。
無垢材の質感とともに、長く付き合えるスピーカーとして仕上げています。

このスピーカーは一点ものになります。パープルハートはちょっとこれでお休みするかもしれません。手持ちのパープルハートを使い切ったことと、ハードウッドばかりやると私の手がもたないのが原因ですが、性懲りもなくすでにパープルハートを注文してしまったので、時間をおいてまた挑戦するとは思いますが。それくらい気に入っています。



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