ノンダクトバスレフ式を作り続けてきましたが狙った音を狙った通りに一発で出せるようになってきました。小口径フルレンジの良さを最大限引き出す方法としてはベストであるとユーヴェ工房としては断言します。今までは断言しますなんて言葉は使っていませんでしたが、新年を迎え断言することで気持ちも新たにノンダクトバスレフスピーカーを推し進めたいと思っています。
さて新作のnonDuct-B121siですが、ブロックシリーズの新作になります。ブロックシリーズは型番の最後にsiを付けています。針葉樹を分厚く使ってキャビネットを強靭にすることでスピーカーのSN比を可能な限り高めることを目的としています。このシリーズに共通するのはスピーカーから音が出てこない事です。スピーカーそのものから音が出ずにスピーカーの間の空間から音が出てくるような音の佇まいです。スタジオ録音時のスタジオ内の静けさまで再現出来ます。音像はピンポイントに3次元的に浮かび上がり、音場は広大です。
115や118は内部に仕切り板を設置しダクトからの内部の音漏れを防止し、
側板を強固に連結しているので非常に強固なキャビネットになっています。
上の写真は118siの内部写真です。真ん中斜めに設置している仕切り板により上下方向の定在波はなくなり、中高域の音漏れを防止、そして両側板を仕切り板により連結することによりキャビネットの強度は飛躍的に上がります。その結果スピーカーのSN比は最高レベルと言え、ハイスピードサウンドが鮮やかなステレオイメージを表現します。
上の写真は121siです。115や118との違いは内部の仕切り板の有無だけです。
吸音材を貼る前の写真を撮り忘れていたので吸音材が貼り付けてありますが内部構造は分かると思います。
音の違いとしては、115や118ほどのマッシブな音ではありません。体脂肪率が5%くらい上がった印象の音です。そして仕切り板がない方が中低域がほんの少し豊かになる印象です。個人的にはこの121siはノンダクトバスレフ式で作った仕切り板なしタイプのベストと感じています。今後ラインナップに加えたいと思える最高の出来です。
今回ダクトの直径を30mmから32mmにしています。そしてダクト出口をR加工しています。このユニットは32mmでも問題なくダクトをドライブ出来ています。内容積を4.5リットルと大き目に取ったことにより118siと同レベルの低域再生能力になっています。
ステレオイメージ再生に関しては
115si=118si≧121si
低域再生に関しては
121si=118si>115si
音場の広さ
三機種ともほぼ同じです。
音像の立体的な鮮やかさ
115si=118si≧121si
いつもの音源でyoutubeに空気録音しましたので参考程度にはなるかと思います。
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